2008年01月13日

P2P地震情報のあり方(ラフ)

 Beta 4の開発がスタートしましたが、「開発」と言ってもカタカタとコードを書くだけではありません。まずは、「P2P地震情報がどのような目的を持ち、どのような位置付けであるか」を再考すべき時期に来ていると思いますので、雑ではありますが私自身が求めている機能と、現在の状況を踏まえたあり方についてまとめてみました。

求めている(た)機能

地震情報を知りたい
  • 住んでいる地域の震度や、日本・世界の比較的規模の大きな地震について知っておきたい。
  • 防災・減災の意識を常に持っておきたい。
津波予報を知りたい
  • 地震による揺れが微弱または感じられない地域にも津波が来襲する恐れがあり、地震が発生してから調べるのではなく常時チェックできるとよい。
地震情報が発表される前に、地震の発生を知りたい
  • 実際に揺れたとき、揺れの範囲はどのあたりまでなのかを知りたい
  • 主要動到達前に地震の発生を伝達し、揺れに対する心構えができないか
  • 揺れの状況などから津波の可能性などについて推測できないか

現在の状況を踏まえた、機能のあり方

地震情報について
 求める最低限の条件「コンピュータ上」「自動(発表されしだい表示)」の2点を考えても、既存サービスの組み合わせでは難しい。よって、P2P地震情報によって提供することは適切である。ただし、通知方法が適切かどうかについては再検討の余地がある。
 防災・減災意識の向上については、地震情報の通知だけでなく防災・減災に繋がる様々な情報を提供していくことも有効ではないだろうか。
津波予報について
 津波予報を常時取得出来る手段としてテレビ放送などが存在するが、これは津波予報の伝達が主ではなく常に映像や音声が流れている。コンピュータ稼動時という制約があるが、津波予報に特化し発表時に画面上や音声で通知するほうが気付きやすく、P2P地震情報により提供することは適切だと考えられる。
主要動が到達する前に、地震の発生を知りたい
 既にウェザーニューズが「The Last 10-Second」サービスを安価で提供している。これは高度利用者向けの情報を配信しており、現実的な解としてウェザーニューズのサービスを利用することが適切ではないかと考える。ただし、通信方法にHTTPを用いていると推測されレスポンスやサーバ障害のリスク等が不明であること、表示にFlashを用いておりパフォーマンスが不明であることなどを考えると、現在実施しているNHK 緊急地震速報との連動試験を続けていく価値が無いわけではない。
 地震感知情報における当該目的での利用についてだが、これはユーザーが揺れを感じた直後に発信するものであり、主要動到達前に通知が可能なのは震源から一定以上離れた地域、つまり大きな揺れとなる可能性は低い地域である。揺れに備えることによる精神的な部分への効果はあるかもしれないが、防災・減災には繋がらない。
地震情報が発表される前に、地震の発生を知りたい
 地震感知情報を用いれば、実際に揺れを感じたとき、その揺れがどの範囲に及んでいるかなどを知ることは可能である。これによる効果は恐らく精神的な部分に限られるが、これは既存のサービスにはなく、P2P地震情報独自の機能として提供することは適切である。
 津波の推測については、気象庁 津波予報が地震発生後約3分(一部2分以内)で発表されること、揺れの範囲ではなく揺れの種類(長い横揺れなど)により推測する方法が一般的に言われていることなどから、地震感知情報においてこれを行うことは不可能と考えられる。

 機能の幅についてはまた後ほど考えるとして、つまり必要な情報を表示してくれればそれでいいし、地震感知情報は私自身が求めている中では揺れた時に揺れの範囲を知るぐらいしか出来ないよ、ということになります。

 みなさんがP2P地震情報に求めている(た)ものは何ですか? コメント欄にご意見をお寄せいただきましたら、いくつか機能のあり方を検討させていただくかもしれません。

2008年01月06日

今後の開発予定について

 P2P地震情報 Beta4の開発をスタートします。現行のBeta3系統については、不具合の修正のみを行います。

P2P地震情報 Beta4の開発方針について

 現行のBeta3は、Beta2のコードを引き継いで2006年8月に初版をリリースしました。方向性についてはBeta1・2で定まったものとし、Beta3では既存機能の充実に焦点を当てて改良を行ってきました。UPnP対応による接続の安定性向上や、地震感知情報の表示・信頼度判定による機能性向上は成功と言えるでしょう。

 しかし、その一方でこの方針は失敗しました。拡張性を一切持たない設計を行ったため、Beta3では緊急地震速報に対応することは出来ません。また、利用者の増加などもあってP2P地震情報を取り巻く環境も大きく変化しました。悪用しようとする者、善用しようとする者、さらには開発する者、この三者または三者間の関係がシビアになっている感じは否めません。月日の経過とともに、本来あるべきP2P地震情報の姿が失われつつあります。

 P2P地震情報 Beta4は、そんなP2P地震情報の方向性を再び模索していくバージョンとしてありたいと思っています。

P2P地震情報について、知っておいてほしいこと

 本ソフトウェア及びサービスは、無償でご利用いただけるフリーウェアです。これを私の都合の良いように解釈させていただけるならば、「作りたいように作ったものを、そのままの形で提供できる」というものだと考えております。ご利用にあたっては一切対価や義務は発生しませんが、逆に私にも開発やサポートなどの義務は発生しないものだと、そのように受け取っております。
 大変身勝手ではありますが、P2P地震情報に割り当てられる時間は非常に限られております。その辺をご理解ご了承いただきますよう、お願い申し上げる次第です。

2008年01月05日

地震感知情報リプレイ(rev3) を配布します

 過去の地震感知情報を再現することができる「地震感知情報リプレイ(UserQuake_Replay)」の最新版(Rev3)を無保証で配布します。

 
 UQReplay.exe(284KB/実行ファイルそのまま)

 本バージョンでは、12月28日にリリースしたP2P地震情報 Beta3(Rev8)の信頼度評価システムに修正(※信頼度が本来より低く表示される不具合の解消)を加えたものを実装しています。また、従来の件数表示との比較も可能です。