2008年07月05日

緊急地震速報 配信試験(オープンβ) 提供状況について (7/05)

 6月15日に開始した「緊急地震速報 配信試験(オープンβ)」は、現在まですべて正常に動作しています。

 なお、本日16時49分ごろ茨城県沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生しましたが、一般向け緊急地震速報は発表されておりません(予測値が発表基準未満)。本配信試験で配信が行われなかったのは正常な動作です。

配信・検出状況

 サービス開始から現在まで、一般向け緊急地震速報は1度も発表されておりません。それに伴う発表情報の配信もありません。

 サービス開始から現在まで、緊急地震速報の告知放送によるチャイム音をすべて検出しています(これに伴う配信はありません)。

提供品質

 品質の目安となる値は次の通りです。すべて目標値を満たしています。

  • ダウンタイム:0.05%以下(目標値:0.1%未満)
  • 正常検出:100%(目標値:99.5%以上、告知放送によるチャイム音の検出を含む)
  • 誤検出:0%(目標値:月1回未満)

2008年06月21日

PRCP雑談プラグイン のソースを公開します

 掲示板で要望がありましたので、現行のPRCP雑談プラグインのソースを公開します。ライセンスはGPL(v2またはそれ以降)です。

2008年06月17日

窓の杜にて紹介されました

 本日、窓の杜にて「P2P地震情報」が紹介されました。

緊急地震速報にも試験的に対応した地震情報共有ソフト「P2P地震情報」
 一般向け緊急地震速報の発信情報のみを通知、簡易的な対応ながらも大きな助けに

 ありがたい限りです。最初に紹介されたとき(P2P技術を利用して地震情報をリアルタイムに共有「P2P地震情報 for Peer」)のP2P地震情報は本当に酷いものだったので、これで少しリベンジできたかもしれません(?)。

2008年06月08日

6月21日、緊急地震速報 配信試験(オープンβ)を開始します

(※6月15日追記:サービスを開始しました

 6月21日、「緊急地震速報 配信試験(オープンβ)」を開始します。

「緊急地震速報 配信試験(オープンβ)」とは?

 「緊急地震速報 配信試験(オープンβ)」は、 <一般向けの緊急地震速報が発表された> という情報を無償で共有するサービスです。次のような仕組みで動きます。

  1. ラジオをNHKラジオ第一にあわせて、コンピュータの音声入力につなぐ。
  2. コンピュータで、「ピロンピロン ピロンピロン 緊急地震速報です」という音声を認識する。
  3. 認識したら、情報を配信する。

 共有するのは「一般向けの緊急地震速報が発表された」という事実のみで、NHKや他の著作権などを侵害することはありません。ただし、ふつうの緊急地震速報とは異なりますから、利用するにあたって注意が必要です。

 とにかく「無償で」「手軽に」ということで、ちょっと変なサービスです。そういう性質を理解出来る人向けのサービスです。

「緊急地震速報 配信試験(オープンβ)」の提供形態

  • P2P地震情報のプラグインとして提供します。
  • プラグイン仕様書を更新し、地震情報などと同じように本情報も幅広くお使いいただけるようにします。
  • 情報の配信・共有には P2P地震情報ネットワーク を用います。
  • 提供品質は下記のとおり目安を設けます。これを大きく下回る場合、サービスを中断します。
    • ダウンタイム:0.1%未満(週10分未満)
    • 正常検出:99.5%以上(見逃しは200回に1回未満)
    • 誤検出:月1回未満

2008年05月19日

緊急地震速報 配信試験 オープンβ を6月末までに開始します

 P2P地震情報では、6月末までに「緊急地震速報 配信試験」の「オープンβ(利用制限なし)」を開始します。これにより、皆様に「一般向けの緊急地震速報が発表された」という事実を無償かつ高い精度で配信できるようになります。なお、配信内容には地域・震度・時間などの情報は含みません。

 皆様に広くお使いいただけるよう、 オープンβ は概ね以下の基準を満たすよう設計します。

  • 検出精度は少なくとも 99 %以上、できるかぎり 99.5 %以上
  • 誤検出は多くても 0.5回/週 未満、できるかぎり 1回/期 未満

 オープンβ の開始までは、次のような順序で準備を進めます。

  1. 検出方法を変更した新エンジンの開発(開発済み)
  2. クローズドβ への新エンジンの投入(5月21日までに実施予定)
  3. 新エンジンによる精度・安定性の検証
  4. オープンβ 配信ネットワークの検討(新規・流用など)
  5. オープンβ クライアント制作

 ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

2008年04月28日

緊急地震速報 配信試験における、緊急地震速報の検出について

 「緊急地震速報 配信試験(クローズドβ)」において、本日未明に発表された「一般向けの緊急地震速報」を正常に検出・配信しました。一般向けの緊急地震速報の発表はこれが初めてです。

 今後の開発予定については、後日お知らせします。

地震に関する情報

  • 4月28日午前2時32分頃、宮古島近海を震源とする震度4の地震が発生しました。
  • 最大震度が5弱程度と推定されたため、一般向けの緊急地震速報が発表されました。

検出状況

 NHKラジオ第一にて緊急地震速報が放送され、本配信試験がこれを検出しました。なお、緊急地震速報チャイム音をほぼ即時に検出しており、検出に掛かる時間をこれ以上短縮することは不可能に近いものとみています。

対象時刻発表からの経過秒数
気象庁 発表2時32分25.1秒--
NHK 放送(*1)2時32分26秒0.9〜1.9秒
本配信試験 検出(*1)2時32分27秒1.9〜2.9秒
本配信試験 参加者到達(*2)検出より0.2〜0.5秒後2.1〜3.4秒
P2P地震情報 利用者到達(*2)検出より平均1.5秒後3.4〜4.4秒

*1 「NHK 放送」「本配信試験 検出」はミリ秒単位の記録がないため、発表からの経過秒数に範囲を設けています。
*2 「本配信試験 参加者到達」は推定値です。「P2P地震情報 利用者到達」は現行のP2P地震情報で配信した場合の推定値です。

2008年03月31日

緊急地震速報 配信試験の状況について (2)

 P2P地震情報では、NHKの緊急地震速報チャイム音と連動した「緊急地震速報 配信試験(クローズドβ)」を10月1日より行っております。この配信試験について、3月30日現在の開発状況についてお知らせします。

検出状況

  • 一般向けの緊急地震速報は発表されていませんので、配信試験においても配信はまだ行っておりません。
  • チャイム音以外の音声を、チャイム音であると誤検出したことはありません(※10月中旬の修正以降)。
  • NHKラジオ第一における「緊急地震速報の告知放送」における告知アナウンスの検出が低い精度に留まっております。具体的には下記の通りです。
    1. 告知放送では「事前アナウンス→チャイム音(本物)→具体的な行動のアドバイス」という流れになっています。
    2. この放送の「チャイム音」による緊急地震速報の配信は避けるべきですから、本配信試験では「事前アナウンス」を検出した場合には配信をやめるように設計しております。
    3. しかし、チャイム音の検出精度が95%以上(推定98〜99%)あるのに対して、事前アナウンスの検出精度は約90%に留まっております。
    4. この精度のズレにより、10回に1回程度、チャイム音だけを検出した場合に誤って「緊急地震速報が発表された」と配信しております。
  • 上記「事前アナウンス」の誤検出が1日25回ほどあり、1日のうち2分程度「チャイム音が流れても、告知と判断して配信しない」時間があります。

ソフトウェア動作状況

  • 緊急地震速報の配信後、配信側のソフトウェアが異常終了します(表示側は問題ありません)。開発環境では正常に動作しており、詳しい原因は不明です。

今後の予定

  • オープンβは、「すべての検出精度が99%以上」または「一般向けの緊急地震速報が発表され、判定方法をそれに合わせた(精度が十分と認められる)ものに変更」のいずれかが完了した後に実施します。
  • 当面の間、検出精度向上およびソフトウェアの安定性向上を目的とした開発を続けます。また、オープンβおよび正式版を見据えた新しい設計による開発も同時に進めます。

2008年03月24日

「統計室」公開 - 3件以上の地震感知情報すべてをデータベース化

 
 地震感知情報の表示率や、各地震感知情報の計算値・表示タイミングの確認などが行える「P2P地震情報 - 統計室」を公開しました。

 開発の効率化と地震感知情報の情報公開を目的として作成したもので、2007年3月以降の地震情報・地震感知情報(3件以上)を自動的に解析・データベース化しています。

 表示判定の検証に必要な情報のみをデータベース化することで、地震感知情報 表示率の確認とシミュレートが極めて容易になりました。また、これまで主観的でしかなかった「地震感知情報の表示タイミング」については、データベース化によって初めて数値として算出することが可能となっています。

 さらに、各地震感知情報について、最初の地震感知情報から何秒後に「有効」と判定したかや、関連する地震情報の概要などについてを簡単に調べることが出来ます。

地震感知情報 表示率などの集計結果(2008年3月22日時点)

 地震感知情報の表示率及び表示タイミングについて、2008年3月22日時点での集計結果をお知らせします。集計の最新値については、「P2P地震情報 - 統計室」でご覧になれます。

  • 初期設定の表示レベル3について「間違い表示は1%未満」と表記しておりますが、実際はそれを大幅に上回る16.6%でした。
    (ただし、これには「地震であったが地震情報が発表されていない」地震感知情報も含んでおり、実質的な値はもう少し低いものです)
  • 地震による地震感知情報のうち、表示レベル3で表示されるのは71.0%でした。なお、カスタム1%で57.6%、旧版の初期設定(5%)で23.4%であり、大幅に改善しております。
  • 震度別に見ると、主に震度1〜4の小〜中規模な地震に伴う地震感知情報の表示率が改善していることが分かりました。
  • 表示タイミングについて、表示レベル3では平均12.2秒でした。カスタム1%で23.1秒、旧版の初期設定で42.1秒であり、著しい改善が認められます。

 間違い表示の率が設計当初の想定より大変多くなっております。今後とも、地震感知情報の機能性改善に努めます。

2008年02月11日

PRCP雑談プラグインにおける利用者の情報を活用し、最大震度の推定を実施

 PRCP雑談プラグインの活用案として、「P2P地震情報 on the web」の過去の地震報告において利用者の情報を用いた最大震度の推定を実施します。

 この最大震度の推定には、PRCP雑談プラグインの会話を用います。地震感知情報の発生から数分間の会話を抽出し、その中から体感震度の報告と思われるものを集計、独自の計算を行ったうえで最大震度の推定値とします。

 しばらくは大変低い精度に留まるとは思いますが、改良を重ね各地域の震度推定なども実施し、最終的にはP2P地震情報本体に実装することを検討しています。
 利用者同士の情報共有で成り立つ「P2P地震情報らしい」機能を提供出来ることを大変嬉しく思います。

2008年01月13日

P2P地震情報のあり方(ラフ)

 Beta 4の開発がスタートしましたが、「開発」と言ってもカタカタとコードを書くだけではありません。まずは、「P2P地震情報がどのような目的を持ち、どのような位置付けであるか」を再考すべき時期に来ていると思いますので、雑ではありますが私自身が求めている機能と、現在の状況を踏まえたあり方についてまとめてみました。

求めている(た)機能

地震情報を知りたい
  • 住んでいる地域の震度や、日本・世界の比較的規模の大きな地震について知っておきたい。
  • 防災・減災の意識を常に持っておきたい。
津波予報を知りたい
  • 地震による揺れが微弱または感じられない地域にも津波が来襲する恐れがあり、地震が発生してから調べるのではなく常時チェックできるとよい。
地震情報が発表される前に、地震の発生を知りたい
  • 実際に揺れたとき、揺れの範囲はどのあたりまでなのかを知りたい
  • 主要動到達前に地震の発生を伝達し、揺れに対する心構えができないか
  • 揺れの状況などから津波の可能性などについて推測できないか

現在の状況を踏まえた、機能のあり方

地震情報について
 求める最低限の条件「コンピュータ上」「自動(発表されしだい表示)」の2点を考えても、既存サービスの組み合わせでは難しい。よって、P2P地震情報によって提供することは適切である。ただし、通知方法が適切かどうかについては再検討の余地がある。
 防災・減災意識の向上については、地震情報の通知だけでなく防災・減災に繋がる様々な情報を提供していくことも有効ではないだろうか。
津波予報について
 津波予報を常時取得出来る手段としてテレビ放送などが存在するが、これは津波予報の伝達が主ではなく常に映像や音声が流れている。コンピュータ稼動時という制約があるが、津波予報に特化し発表時に画面上や音声で通知するほうが気付きやすく、P2P地震情報により提供することは適切だと考えられる。
主要動が到達する前に、地震の発生を知りたい
 既にウェザーニューズが「The Last 10-Second」サービスを安価で提供している。これは高度利用者向けの情報を配信しており、現実的な解としてウェザーニューズのサービスを利用することが適切ではないかと考える。ただし、通信方法にHTTPを用いていると推測されレスポンスやサーバ障害のリスク等が不明であること、表示にFlashを用いておりパフォーマンスが不明であることなどを考えると、現在実施しているNHK 緊急地震速報との連動試験を続けていく価値が無いわけではない。
 地震感知情報における当該目的での利用についてだが、これはユーザーが揺れを感じた直後に発信するものであり、主要動到達前に通知が可能なのは震源から一定以上離れた地域、つまり大きな揺れとなる可能性は低い地域である。揺れに備えることによる精神的な部分への効果はあるかもしれないが、防災・減災には繋がらない。
地震情報が発表される前に、地震の発生を知りたい
 地震感知情報を用いれば、実際に揺れを感じたとき、その揺れがどの範囲に及んでいるかなどを知ることは可能である。これによる効果は恐らく精神的な部分に限られるが、これは既存のサービスにはなく、P2P地震情報独自の機能として提供することは適切である。
 津波の推測については、気象庁 津波予報が地震発生後約3分(一部2分以内)で発表されること、揺れの範囲ではなく揺れの種類(長い横揺れなど)により推測する方法が一般的に言われていることなどから、地震感知情報においてこれを行うことは不可能と考えられる。

 機能の幅についてはまた後ほど考えるとして、つまり必要な情報を表示してくれればそれでいいし、地震感知情報は私自身が求めている中では揺れた時に揺れの範囲を知るぐらいしか出来ないよ、ということになります。

 みなさんがP2P地震情報に求めている(た)ものは何ですか? コメント欄にご意見をお寄せいただきましたら、いくつか機能のあり方を検討させていただくかもしれません。

2008年01月06日

今後の開発予定について

 P2P地震情報 Beta4の開発をスタートします。現行のBeta3系統については、不具合の修正のみを行います。

P2P地震情報 Beta4の開発方針について

 現行のBeta3は、Beta2のコードを引き継いで2006年8月に初版をリリースしました。方向性についてはBeta1・2で定まったものとし、Beta3では既存機能の充実に焦点を当てて改良を行ってきました。UPnP対応による接続の安定性向上や、地震感知情報の表示・信頼度判定による機能性向上は成功と言えるでしょう。

 しかし、その一方でこの方針は失敗しました。拡張性を一切持たない設計を行ったため、Beta3では緊急地震速報に対応することは出来ません。また、利用者の増加などもあってP2P地震情報を取り巻く環境も大きく変化しました。悪用しようとする者、善用しようとする者、さらには開発する者、この三者または三者間の関係がシビアになっている感じは否めません。月日の経過とともに、本来あるべきP2P地震情報の姿が失われつつあります。

 P2P地震情報 Beta4は、そんなP2P地震情報の方向性を再び模索していくバージョンとしてありたいと思っています。

P2P地震情報について、知っておいてほしいこと

 本ソフトウェア及びサービスは、無償でご利用いただけるフリーウェアです。これを私の都合の良いように解釈させていただけるならば、「作りたいように作ったものを、そのままの形で提供できる」というものだと考えております。ご利用にあたっては一切対価や義務は発生しませんが、逆に私にも開発やサポートなどの義務は発生しないものだと、そのように受け取っております。
 大変身勝手ではありますが、P2P地震情報に割り当てられる時間は非常に限られております。その辺をご理解ご了承いただきますよう、お願い申し上げる次第です。

2007年12月25日

地震感知情報のフィルタリングについて

 次リリースから実装される地震感知情報のフィルタリングについて、簡単にまとめておきます。

 次リリース Beta3(Rev8) では、地震感知情報の「表示内容の信頼性」についても評価するようになります。つまり、長い年月をかけて「これは嘘」「これは本当」というような判断能力をつけなくても、誰でも見ただけで「揺れの範囲・規模」がだいたい分かるようになります。実際に効果的に機能する例を2つほど挙げてみます。

2007年10月28日の地震

 まずはこれまでのバージョンでの表示から。

 どれぐらいの範囲・規模か分かるでしょうか? 関東地方というのは分かりますが、近畿・中国・四国にも色がついてたり北海道の一部が赤くなってたりとややこしいです。簡易掲示板に「自重」とか「終わったな」という発言が並びそうな分布です。

 では、フィルタリングを実装した次リリースではどのようになるか。


 近畿や北海道の情報は表示されなくなり、関東地方の分布のみになりました。また、信頼度の表示から関東地方の中でも比較的狭い範囲に分布していることが分かります。

 実際の震度分布は次のようなものでした。

 比較するとこうなります。

 残念ながら「高い精度」とまでは言えませんが、それでも信頼度の高かった地域に実際の震度分布が来ていることがお分かりいただけると思います。

2007年11月17日の地震


 こちらはいかがでしょうか。たくさん分布しています。こちらも簡易掲示板に「広すぎ」とか「いちいち騒ぐな」とか書き込まれていそうな感じです。


 フィルタリングを実装した次リリースでは、こんな風になります。地図上に表示されている(信頼度E以上の)ものは香川と徳島北部だけになりました。


 実際の震度分布はこうでした。「ピア数の少ない地方に弱い」と言われている地震感知情報ですが、フィルタリングの実装によって改善されていることがお分かりいただけると思います。


 すべてがこのように機能するわけではありませんが、地震感知情報の利便性は確実に向上するものと思います。これを実装した次リリース Beta3(Rev8) は、12月28日にリリースする予定です。簡易掲示板が廃止されるので、代替が必要な場合は(移行期間のつもりで)PRCP雑談プラグインを今のうちに入れておくといいかもしれません。

2007年12月13日

今後の開発予定について

 P2P地震情報の次バージョン Beta3(Rev8) は、動作試験が完了次第リリースする予定です。

 現在「PRCP雑談プラグイン」の開発初期版を配布しておりますが、予期したよりも順調に動作しております。このまま安定性を高め、近々Beta版を配布する予定です。このBeta版の配布をもって「簡易掲示板の代替が用意できた」ものとみなし、P2P地震情報の簡易掲示板機能及び現行の雑談プラグインは廃止します。また、本プラグインに先行実装したUPnPによるポート開閉については、検証の後P2P地震情報本体にも実装する予定です。

 P2P地震情報の次バージョン Beta3(Rev8) は、簡易掲示板の廃止、希望者に配布した Beta3(Rev7) 及び P2P地震情報 on the web で効果が確認された地震感知情報のフィルタリング機能の改良実装のほか、細かな修正を行います。既に実装は終了しており、動作試験が完了次第リリースします。
 「リリースが待てないが、フィルタリングが欲しい」という方は、希望者配布の Beta3(Rev7) をご利用ください。

 クローズドβ実施中の緊急地震速報 配信試験については、告知による検出の回避精度が十分でないこと、回避機能による誤回避(実際の緊急地震速報を告知とみなす恐れ)が考えられることなどから、今後もクローズドβとして当分の間続ける予定です。

2007年10月21日

緊急地震速報 配信試験の状況について

 P2P地震情報では、10月1日より「緊急地震速報 配信試験(クローズドβ)」を開始し、NHK 緊急地震速報と連動した緊急地震速報の配信試験を行っております。現在のところ、検出精度・配信状況ともに非常に良好です。

検出状況

  • 一般への緊急地震速報は1度も提供されておらず、実際の緊急地震速報による連動は確認できておりません。
  • 告知番組によるチャイム音については、受信状況に関係なくこれまで7回を正常に検出しております。
    • ただし、告知番組による緊急地震速報配信は不適切であるため、10月20日に判定基準を変更しました。
    • 本日(10月21日)朝に行われた告知番組について、告知であることを検出し配信を回避したことを確認しております。
  • 10月13日に野球中継音声を誤検出しましたが、判定基準変更によりそれ以降誤検出しておりません。

(検出状況は連動試験 状況にてご覧いただくことができます)

配信状況

  • 配信すべきとされた緊急地震速報、及び訓練データについてすべて正常に配信しております。
  • その他、現在のところ配信に関して問題は発生しておりません。

 今後も検出精度や検出状況の確認を続け、安定性・信頼性の向上に努めます。オープンβにつきましては、最低1回以上の緊急地震速報の配信が行われ、かつ皆様にお試しいただけるレベルに達したと判断した時点で提供する予定です。

2007年10月06日

今後の開発予定について

 諸事情により、今後約2〜6ヶ月間におけるP2P地震情報の開発は、緊急地震速報への対応のみを行います。

 また、P2P地震情報 Webサイトや掲示板、その他サービスのメンテナンス・サポートについても通常より遅延することがあります。ご了承ください。

 とりあえず開発方針でも。

簡易掲示板について

 雑談プラグインによる雑談の切り離し(隔離ともいう)が失敗していることは十分承知しています。本来「簡易掲示板と似たスタイルでもう1個作る」のが理想ですが、本体に実装し「同じP2Pネットワークで」雑談を通信させるというのは理解が得られません。一方でIRCなどのサーバ・クライアント型ではサーバリソースが足りません。つまり雑談掲示板を用意するには「新しいP2Pネットワーク」をもう1個構築しなければいけないのですが、開発コストが膨大すぎます(P2P地震情報を1から作り直すくらい)。だから雑談プラグインでお茶を濁しているわけです。

 その簡易掲示板ですが、開発コストを勘案すると雑談掲示板の用意は極めて難しいため本体から切り離し、標準プラグイン化する予定です。つまりP2P地震情報というプロジェクトとしての「簡易掲示板の活用」は諦め(失敗とし)、プラグインという形で利用者のみなさんと活用方法を考えていく形です。

 簡易掲示板に地震情報・津波予報や地震感知情報を上回る利用価値があればあれこれ対応を考えますが、Beta 1のように中心機能の開発をおろそかにしてまで力を注ぐような失敗は二度とやりたくありません。

 プラグイン仕様は公開していますので、誰かが雑談掲示板を作るというのも手です。

地震感知情報について

 「地震キター!!情報@2ちゃんねる地震板」では、報告のあった他の全地点と距離が離れすぎている場合にそれを無視するような(※じっくり見ていないので曖昧)機能があります。こういうのを参考にするのもよいと思います。

 つまりはこういうことです、というか試しにやってみたら効果的すぎた。次で実装してみよう。
 071007_uqfilter.png

 何度も言いますが、P2P地震情報はプロトコル仕様書を公開する予定です。これは「プロトコル仕様書に従えば好きなだけ地震感知情報を発信できる」ということであって、つまり「P2P地震情報(ソフトウェア)の発信方法をいくら『すばらしい』ものにしても無意味」ということです。だからこそ「誤報の最も多い発信方法」を採用し、そのデータを基準にした新しい判定方法を採用しています。将来を見据えない仕様は破綻します。

 「荒らしに反応するのもまた荒らし」、簡易掲示板を廃止したほうがいたずらは減るんじゃないですかね? なんでもかんでもソフトウェアに求めるのはおそらく間違いです。

16:49 | 開発記録

2007年09月28日

緊急地震速報 配信試験の経過報告(1)

 9月19日より「[P2PQ-DEV]緊急地震速報 配信試験(クローズドα)」を実施しております。

 クローズドαは予定通り試験を進め、複数回にわたり仮想の緊急地震速報を配信しています。それと同時にアンケートを実施し、表示のデザインや効果音などについて様々なご意見をいただきました。

 クローズドβでは、NHK 緊急地震速報との連動試験を開始します。通常の緊急地震速報と異なる注意点及び対応方法などの周知とともに、速やかに対応が可能となることを主目的とした表示内容の洗練などを行ってまいります。

2007年09月17日

配信システム及びNHK 緊急地震速報との連動に関する試験について

 本日更新の「緊急地震速報に関する、P2P地震情報における取り組み」にありますように、緊急地震速報の一般への提供を控え、P2P地震情報でもさまざまな取り組みを進めてまいります。

 このうち、「配信システムの開発」及び「NHK 緊急地震速報との連動」につきましては、概ね下記のスケジュールで試験を行います。

070917_eew-schedule.png

  • 9月下旬:クローズドα版を配布。緊急地震速報配信を前に、表示方法や訓練(配信試験)などを行います。
  • 10月1〜3日:クローズドβ版を配布。緊急地震速報の配信を試験的に行うとともに、訓練情報の配信なども行います。
  • 10月中旬以降:オープンβ版を配布。配信システム及び緊急地震速報の配信が安定的な状態に達するまで試験を続けます。

 本件に関する開発状況などについては、開発ログで随時お知らせします。クローズドα・β版につきましては、後日参加者を募集します。

2007年09月02日

「P2P地震情報 on the web」「P2P地震情報モバイル」を公開しました

 P2P地震情報サービスで流れている情報の一部をブラウザ上で確認できる「P2P地震情報 on the web」、携帯端末で確認出来る「P2P地震情報モバイル」を公開しました。

P2P地震情報 on the web
http://p2pquake.ddo.jp/pc
P2P地震情報モバイル
http://p2pquake.ddo.jp/m

仕組み

 
 P2P地震情報ネットワーク内に流れる情報をリアルタイムに記録する「ネットワークロガー」が稼動しています。これが記録するログファイルを読み取り、ソフトウェア「P2P地震情報」とほぼ同等の解析処理を行った上で、コンピュータのブラウザ向け出力、および携帯端末向け出力を行います。

P2P地震情報 on the web (http://p2pquake.ddo.jp/pc)

 「P2P地震情報 on the web(ぴーつーぴーじしんじょうほう おんざうぇぶ)」は、P2P地震情報ネットワーク内に流れた情報の一部をブラウザ上から手軽に確認できるサービスです。次のような機能を備えています。

  • 津波予報。発表種類・発表予報区を表示します。
  • 地震感知情報(地震の報告)の一部機能。発生時刻、報告のあった都道府県(※一部除く)と件数を表示します。
  • 地震情報の一部機能。過去2日間の地震情報について、概要のみ表示します。

P2P地震情報モバイル (http://p2pquake.ddo.jp/m)

 「P2P地震情報モバイル(ぴーつーぴーじしんじょうほう もばいる)」は、「P2P地震情報 on the web」とほぼ同等の機能を携帯端末からどこでも確認できるサービスです。

  • 津波予報。発表種類・発表予報区を表示します。
  • 地震感知情報(地震の報告)の一部機能。発生時刻、報告のあった都道府県(※一部除く)と件数を表示します。
  • 地震情報の一部機能。最新の地震情報(1件)について、概要のみ表示します。

 どちらもP2P地震情報ネットワーク上の情報のみを使用しており、サービスで表示される情報はすべてソフトウェア「P2P地震情報」で表示される情報の簡易版です。

 本サービスと同様の仕組みを用いて、または本サービスの出力結果を再加工することで、他オペレーティングシステム向けの簡易版や、携帯端末アプリ版(iアプリなど)の開発が可能となります。

2007年08月29日

「P2P地震情報」ネットワーク図

 「サーバは分散して安定するようになったけど、ピア同士のネットワークってうまく構築されてるの?」「P2Pだけど遅延は大丈夫なの?」 …というわけで調べてみました。

 (クリックすると実寸表示)
 8月28日22時56分の「P2P地震情報」ネットワーク図です。自分自身のピア(223)が中心にあって、他ピアとの距離は伝播時間を表しています。他ピア同士の距離は不正確です。

かんたんな調査結果

 他ピアへの伝播時間(=ネットワーク的な距離)は、平均674ms(※中央90%は648ms)で、実際ネットワーク図をみてもほとんどが1000ms以内にいることが分かります。これは、複数ピアと接続を行っているためで、安定性の向上とともに遅延を低減する効果がよく表れています。
 特定のピアへ到達するまでのピアの経由数(Hop数)は、平均4.5(※中央90%は4.6)でした。また、伝播時間を経由数で割って1経由するごとの伝播時間を計算したところ、平均154ms(※中央90%は145ms)でした。

 これらの値は、8月28日22時56分時点(参加数913ピア)での実際のP2P地震情報における通信をもとに算出したもので、具体的にはTCP上のP2P地震情報プロトコルを用いたものです。つまり、相手へデータを送信し始めてから届いたことを確認できたところまでが平均674ms(648ms)ということです。


 どこから地震感知情報が飛んできても1秒以内に受信するし、どこから地震感知情報を飛ばしても1秒以内にほぼすべてのピアに届く。(P2Pにしては)なかなか良い状態と言えるのではないでしょうか。ピアの接続に関してはほとんど最適化をしていないので、最適化すればピア数が増えても1秒以内は維持出来るように思います。